先日大阪で開催された第61回指定都市学校保健協議会の課題別協議会で「学校保健室寝具における効果的ダニアレルゲン除去指導について」という題名で京都市の学校薬剤師が発表されました。以下、講演要旨より抜粋。学校環境衛生基準に適合したマイティチェッカーは、Der2(ダニ)とDer1(ダニの死骸、ダニの糞)を発色させるものであり、生きたダニを測るものではない。しかし、結果判定には3+でダニ350匹以上相当と表記され、まるで生きたダニが多く存在するような誤解を招いている。また、防ダニグッズの有効性に疑問もあり、薬剤散布や、天日干しだけの対策では基準にいたらない。そこで従来より推奨されている方法の他に「防ダニ」を謳った商品を使った方法など種々の方法を検討し効果を検証し、学校現場で実際に継続して実施可能な方法を提言する。 結果(条件により異なります) 1.布団天日干し1時間では、ダニは死滅してもアレルゲンは残る 2.天日干し+掃除機での吸引除去法では、掃除機をかけることで有効 3.ダニ除去布団袋(黒)に入れての天日干し(1時間)では、黒の袋に入れるた め、天日干しするだけより有効のはずだが日照不足で微妙 4.市販のダニ除去グッズ アルバスター使用(猫とともに寝ている被験者宅で 1ヶ月)では、ダニ取りシートには捕獲されずシート下の寝具にダニが集まっ ていた 5.防ダニシーツ使用では、シーツの目が細かいため有効。寝具にアレルゲンは 残る 6.洗濯したふつうのシーツ使用では、有効 7.業者による布団丸洗いでは、丸洗いしてもゼロにはならなかった また、ホコリとダニアレルゲン検査結果から「検体中のホコリの量」と「ダニアレル ゲンの量」が相関関係を示すことも明らかとなった。 学校保健室寝具の衛生管理は養護教諭個人の問題とされることが多い。学校 の理解を得るために、効果的除去法であることを示す根拠と、不適判定を受けた 時のフローチャートを示すことにより、定期的な保健室寝具の衛生管理が実施さ れると考えられる。 ・日常の清掃状況を確認(状況毎に右の図 ![]() の対応決定) ・ダニのライフサイクル(1習慣で孵化) から週1回の掃除機清掃が効果的である 事の説明 ・検査時の集塵量を示し、ほこりの量とダ ニが相関することを説明 ・汚染時のみの寝具洗濯より週1回の寝具 取替を助言 ・定期的天日干し、特に梅雨前、夏休みが効果的であることの助言 ・ぬいぐるみなどの配置見直し、エアコン清掃 ・日常的に環境整備が行えるための個別支援(養護教諭だけの負担にならないよ う配慮を) 指導ポイント3原則 (1)増やさない(通風、換気と掃除機清掃) (2)やっつける(熱湯処理、薬剤散布と掃除機清掃) (3)持ち込まない(ぬいぐるみ、ソファー、ベッド下清掃、エアコンフィルター管理) |
先日大阪で開催された第61回指定都市学校保健協議会の課題別協議会で「学校保健室寝具における効果的ダニアレルゲン除去指導について」という題名で京都市の学校薬剤師が発表されました。以下、講演要旨より抜粋。